コリジョンルール

　◆　コリジョンルール　◆　　捕球前のブロック禁止　　捕球前に走者の走路を空けておかなければセーフ　　走者はボールを持った選手へのタックル禁止　　　※正確ではないかもしれませんが大体こんな感じのルールです。今季から導入される「コリジョン（衝突）ルール」ですが、捕手の視点から言えば、危険なクロスプレーによる大怪我を回避できる代わりに走者の生還を許しやすくなるというジレンマが生じることになりそうです。今までは外野などからの返球をホーム上で受け取っていましたが、それが若干ズレることでタッチも「追いタッチ」となりやすく、そのことから「浅めの犠牲フライでもスタート」「ゴロゴー」などといったことが増えることになるでしょう。さてさて、カープはこの新ルールをいかにして生かすべきでしょうか。(苦笑) 　【捕手】今季のカープ捕手陣は、育成の松浦と兼任コーチの倉を除けば７名。　　２７　會澤翼　　３１　石原慶幸　　３２　白濱裕太　　５４　船越涼太　　６１　磯村嘉孝　　６４　多田大輔　　６８　中村亘佑一昨年打撃が開眼した會澤が正捕手争いで一歩リードするものの、昨年の不甲斐なさから半歩後退。今はいつも通りの「正捕手・石原」の現状に落ち着いています。石原の強みは“無難な”リードはともかく、そのキャッチング技術からくる安定感にあると思います。なので今回のコリジョンルールの影響としては、せっかくキャッチングの技があるもののそこからのタッチのスピード、テクニックなどが伴わなければ「宝の持ち腐れ」になってしまうところがあるでしょうか。とはいえ、経験からくる相手走者の動きの読みなどが加味されればそれなりの味は出せるとは思いますが。正捕手対抗筆頭のアツに関しては、昨季も要所でミスが見られたように石原とは対照的なキャッチングの甘さがあると考えられます。バッティングや肩などは一線級だと思えるだけに非常にもったいないですよね。(汗) ただ、向こうっ気の強さのある會澤ですから、走ってくるランナーに対して思いっ切りカウンターパンチを喰らわすのは得意だと思いますし、しっかりボールを掴むことさえできればガツンとタッチできるような気はしています。(笑) 案外このコリジョンルールで捕手としての高みに届きそうな予感があるわけです。後は内野手あがりの船越もタッチが上手そうですね。こちらはバッティングの確実性が上がらない限りは１軍で使いにくいですが、パワーはあるので２割５分前後の率を残せるようであれば「打てる捕手」として充分試す価値が出てきます。イケメンであることも営業戦略的に重要ですし(笑)、ひょっとするとこの船越もコリジョンルールをキッカケにブレイクする可能性を秘めているかもしれませんね。ほかも見てみると、捕手としてのバランスはあるものの総合力で他者にひけをとる白濱。今年が崖っぷちになると思います。(汗) 同じく捕手に求められるスキルをバランス良く兼ね備える磯村。こちらは白濱と比べて伸び代が大きい分期待値も高いですね。昨年打撃開眼したような装いもあるので、今季一気に正捕手に躍り出ることもあるでしょう。まだ育成途中の多田は屈指の強肩がウリですが、もう少し成長過程を楽しみましょうか。支配下を勝ち取った亘佑は何とか伸びてほしい捕手の一人ですが、彼も白濱や磯村同様純粋な「キャッチャー」としての魅力が詰まっています。バッティングも悪くないですし、タッチまでのスピードやテクニックを磨くことができれば“まさか”の１軍定着もあり得るかもしれません。群雄割拠するカープの捕手事情ですが、今回のコリジョンルールを機にその勢力図に何らかの一石が投じられることも考えられますね。　【走者】ウチはとにかく「カープカラー」でもある「走」が際立っている人材が多いです。(笑) 足の速さだけで言えば、けっこう「速い」部類に入るランナーが多いと思うんですよね。赤松、野間、菊池、丸、田中あたりは技術も高くランナーとしての期待値はカープ随一でしょうし、誠也や堂林、安部、中東、天谷に大樹なども足が速く、走者として面白さのある選手が多く集まっている現況にあります。何が言いたいのかというと、今年こそ「ゴロゴー」などを大胆に駆使し、「無死三塁」で得点を奪ってほしいんですよね。(笑) そして、それができるのが彼らだと思っていますし、それを後押ししてくれるのが今回の「コリジョンルール」だと思うわけです。「守り」の方では新ルールを生かすテクを習得する捕手の台頭を、「攻め」ではそのルールを突いて今まで大胆に攻めきれなかった部分の改善を。この「コリジョンルール」を重要視することができるかどうかが今シーズン浮上のカギを握っているような気がするんですよね。　　　カープファンブログはこちら　↓↓↓